小学校低学年以下の子どもの2割以上に、乾燥皮膚がみられるといわれます。これは皮膚の中の水分が蒸発しやすく、十分な潤いが保たれなくなるために生じます。
皮膚の保湿に関与する重要な事柄として皮脂があります。皮脂は手のひらと足の裏を除くすべての皮膚に存在する毛穴から出て、表面に皮膜を作って水分の蒸発を防ぎます。さらに外界からの刺激物を防ぐバリアの働きもあります。皮脂の生産は性ホルモンに支配されるため、性的に未熟な子どもは乾燥皮膚になりやすいのです。
乾燥皮膚になると外界からの刺激が高まり、かゆみを生じやすく、皮膚炎が引き起こされやすくなります。最近では、アトピー性皮膚炎についてもアレルギー体質だけが原因でなく、乾燥皮膚のためにアレルギー誘発物質が皮膚の中に入りやすくなるのが原因の多くになっているともいわれています。
半面、皮脂には皮膚を刺激する汚れなどが溶け込んできます。皮脂を残して汚れだけを落とすことは不可能ですから、入浴時にせっけんで皮脂を含めて汚れを洗い落とすことが必要です。その時、あまりこすりすぎても洗浄効果は変わらないばかりか、皮膚表面を傷つけることになります。せっけんをよく泡立ててそっと洗い、よくすすぎましょう。その後、不足しがちな皮脂の代用としてワセリンなどの油脂や保湿剤を付けます。
入浴は1日1回で十分ですが、油脂や保湿剤の使用は皮膚の乾燥が強い時には1日2,3回は行った方が効果的です。保湿剤そのものでかぶれを起こすこともありますから、刺激感のある場合はすぐに中止する方が賢明でしょう。以上はお手入れの基本です。
さらに詳しいことは、お近くの皮膚科医に相談されるとよいと思います。 |